「あれもしたい」曲名は?ブルーハーツ名曲『夢』の真意と誕生秘話
テレビCMやドラマ、街中のBGM、さらにはSNSのショート動画などで一度耳にしたら絶対に忘れられないフレーズ「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」。あまりにキャッチーで強烈なインパクトを残すため、「この曲のタイトルは何だったか」「誰が歌っているのか」と気になって検索する人が後を絶ちません。
この中毒性抜群のフレーズを持つ楽曲の正体は、日本のロックシーンに永遠のマイルストーンを打ち立てた伝説のバンド、THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の名曲『夢』です。1992年のリリースから30年以上が経過した2026年の今なお、世代や時代を超えて日本人の心を揺さぶり続けるこの曲には、単なるキャッチーなサビにとどまらない深い哲学と制作秘話が隠されています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「あれもしたい」のフレーズで知られる名曲の正式な曲名はTHE BLUE HEARTSの13thシングル『夢』。
- 要点2:作詞・作曲はギタリストの真島昌利が担当し、甲本ヒロトの圧倒的なボーカル表現によって唯一無二の衝動が吹き込まれた。
- 要点3:ドラマ『人にやさしく』挿入歌や数々のCMタイアップ、豪華アーティストによるカバーを通じて2026年の今も色褪せないアンセムとなっている。
【曲名判明】「あれもしたいこれもしたい」の正体はTHE BLUE HEARTSの『夢』
サビの頭から炸裂する「あれもしたい これもしたい」というストレートな叫び。このフレーズの知名度があまりに高すぎるあまり、曲名そのものを「あれもしたいこれもしたい」だと勘違いしているケースも少なくありません。しかし、正式な曲名は至極シンプルに『夢』と名付けられています。
『夢』は、THE BLUE HEARTSが1992年10月25日にリリースした通算13枚目のシングルです。バンド後期の円熟味と、初期衝動そのままのパンクロックの獰猛さが見事に融合した楽曲であり、発売直後からサントリー「ライツ」のCMソングに起用されるなど大きな話題を呼びました。
当時の日本の音楽シーンはバブル崩壊の余波を受け、社会全体に漠然とした閉塞感が漂い始めていた時期でした。その空気感を吹き飛ばすかのように、理屈抜きの欲望をストレートに全肯定する本作は、多くのリスナーの胸に突き刺さったのです。
【歌詞の深層】「もっとしたいもっともっとしたい」に込められた本当の意味
「夢」という言葉を聞くと、多くの人は「将来の希望」や「崇高な目標」といった綺麗でポジティブなイメージを連想します。しかし、真島昌利(マーシー)が紡ぎ出し、甲本ヒロトがシャウトする『夢』の歌詞世界は、そうした世間一般の生ぬるい道徳観を真っ向から蹴飛ばすところから始まります。
歌詞の冒頭で連呼される「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」という言葉は、人間の原初的な欲望そのものです。「あれをしなさい」「大人になりなさい」と行動を制限し、枠にはめようとする社会や教育に対し、生きていることの本質は尽きることのない欲求と衝動にあるという真実を突きつけています。
さらに歌詞を読み解くと、「夢」を遠くにある抽象的な理想としてではなく、「今、この瞬間に何がしたいのか」という生々しい現在進行形のエネルギーとして描いていることがわかります。綺麗事に回収されない泥臭い人間の本音を肯定するからこそ、この歌詞は時代が変わっても聴く者の胸を熱く焦がし続けます。
【名曲の誕生背景】収録アルバム『STICK OUT』と甲本ヒロトの歌唱力
『夢』はシングル発売の翌年、1993年2月にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム『STICK OUT』の先行シングルとして世に送り出されました。『STICK OUT』(突き出る・目立つという意味)というタイトルが示す通り、バンドの持つアグレッシブなエッジが研ぎ澄まされた傑作アルバムです。
作詞・作曲を手掛けた真島昌利のソングライティングの鋭さはもちろん、この曲を不朽の名作へと昇華させた最大の要因は、フロントマンである甲本ヒロトの鬼気迫るボーカルアプローチにあります。
子どもがだだをこねるような無邪気さと、すべてを投げ打ってでも前に進もうとする狂気が同居した甲本ヒロトの歌唱は、単に音符をなぞるだけでは決して表現できない生命力を宿しています。このボーカルパフォーマンスがあったからこそ、「あれもしたいこれもしたい」というシンプルな言葉が、ロックの歴史に残る強靭なパンチラインとなりました。
【時代を超えたタイアップ】伝説のCMソングとドラマ『人にやさしく』挿入歌の衝撃
THE BLUE HEARTSの『夢』が、世代を超えて日本人のDNAに刻み込まれている背景には、強力なメディア展開とタイアップの歴史があります。
リリース当時のCMソング起用だけでなく、2000年代に入ってからもこの曲の勢いは衰えませんでした。決定打となったのが、2002年にフジテレビ系で放送された大ヒットドラマ『人にやさしく』の挿入歌としての起用です。香取慎吾、松岡充、加藤浩次らが出演し社会現象となった同作では、主題歌の『人にやさしく』とともに『夢』も劇中のクライマックスや重要な場面で流れ、当時リアルタイム世代ではなかった若年層を一気に虜にしました。
その後も、大手企業のテレビCM(レオパレス21や各種飲料・自動車CMなど)で原曲やカバー版が繰り返し採用され続けています。「何かに挑戦したい」「前を向いて走り出したい」というメッセージを伝える場面において、この曲以上にダイレクトに視聴者の感情を揺さぶる楽曲が存在しないことの証明と言えます。
【豪華カバーと影響】数多くのアーティストが受け継ぐパンクロックの魂
名曲『夢』は、リリースから数十年が経過した現在も、様々なジャンルのトップアーティストたちによって歌い継がれています。
これまでにPUFFY、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)、奇妙礼太郎、高橋優をはじめ、ロック、ポップス、アコースティックなど多種多様なスタイルのミュージシャンが公式カバーやライブ演奏を披露してきました。どのカバーにおいても原曲の芯にある「衝動の美しさ」は損なわれず、それぞれの表現者の個性を引き出す起爆剤として機能しています。
2026年の音楽シーンにおいても、サブスクリプションサービスやSNSのBGMとして日常的に再生され、10代・20代のリスナーが「新曲のように新鮮なエネルギーを感じる」と絶賛する現象が続いています。普遍的な人間の感情を歌ったTHE BLUE HEARTSの名曲群は、まさに不滅の輝きを放ち続けています。
【あれもしたい これ も したい】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「あれもしたい これもしたい」という曲の正式名称と歌っているアーティストは?
A1:正式な曲名は『夢』(ゆめ)です。日本の伝説的パンクロックバンドTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)が1992年にリリースした13枚目のシングル曲です。
Q2:『夢』を作詞・作曲したのはボーカルの甲本ヒロトですか?
A2:作詞・作曲を担当したのは、ギタリストの真島昌利(マーシー)です。真島昌利が手掛けた骨太な言葉とメロディを、甲本ヒロトが唯一無二の表現力で歌い上げることで完成した名曲です。
Q3:『夢』をCDやサブスクで聴く場合、どのアルバムに収録されていますか?
A3:オリジナルアルバムでは1993年発売の『STICK OUT』に収録されています。また、『SUPER BEST』や『EAST WEST SIDE STORY』などのベストアルバム各種、各主要音楽配信サービス(Apple Music、Spotify、Amazon Music等)でも手軽に聴くことができます。
まとめ:2026年の今こそ心に響く『夢』という名の衝動
「あれもしたい これもしたい もっとしたい もっともっとしたい」というフレーズは、単なる言葉の羅列ではなく、私たちが日々の生活の中で押し殺してしまいがちな「生の渇望」そのものです。
情報過多で先行きが不透明な時代だからこそ、余計なしがらみを脱ぎ捨てて自分の直感に素直になる大切さを、THE BLUE HEARTSの『夢』は教えてくれます。ふと立ち止まりそうになったときは、ぜひこのストレートなロックンロールを爆音で再生し、自らの内なるエネルギーを解き放ってみてください。 (出典: あれもしたい これ も したい(Yahoo!ニュース))